摂食障害(女性限定)の方のグループのご案内

摂食障害とは、体重や体形のとらえ方、食べ方が異常になる病気の総称です。摂食障害には、食べ物を受け付けない、または極端にカロリーの低いものだけを少量食べる「拒食」状態になり、低体重であることが生活の最優先となる「神経性やせ症(拒食症)」。短時間に通常の人の何倍もの量を食べ、食べた後に体重増加への恐怖と食べてしまった自分への自己嫌悪から吐いたり、下剤を使ったりして食べたものをすべて体内から排出しようとする「過食嘔吐」の症状が特徴的な「神経性過食症」。早いスピードで通常の人の何倍もの量を不快になるまで食べ続ける「過食性障害」の3つに分けられます。拒食から過食を伴うなど、症状が変化しやすいことが特徴になります。いずれも様々な要因が複雑に絡みあって発症し、残念ながら服薬のみで治るものではありません。

摂食障害になりやすい傾向として生真面目、努力家、完璧主義、自己評価が低いこと等があり、それらは病気になることで変化し、自分自身を苦しめる考え方、もののとらえ方になります。西山クリニックでは、自分を苦しめるもののとらえ方、考え方に焦点を当て、ワークを使いながら、自分が辛い気持ちになった時の状況を具体的に書き出し、どうしてその気持ちになったのか、それは自分の考え方の癖なのかそうでないのか等を客観的に分析しながら、自分を苦しめる考え方やもののとらえ方に自分で気付く練習をグループで行っています。「この考え方はひょっとして自分をしんどくしていた?」「こういう部分が辛かったのかもしれない…」と気が付いて考えることが大切で、間違いも正解もありません。気が付いたり考えたりすることも、最初から出来る訳ではありません。他の人の話に耳を傾けたり、回数を重ねることも必要です。自分が得られた気づきが自分自身を少しでも楽にし、病気と向き合う一助となることを願っています。他にも自助グループの方に来ていただいてのミーティングも行っています。興味、関心のある方は診察時にご相談下さい。